“医療従事者の技術向上と患者さんの負担軽減”—これが、坂本モデルの商品開発における揺るぎないポリシーです。このため、常に最前線の現場へと足を運び、さまざまな声に耳を傾けることを重視しています。
たとえば、ニューともこの関節やけっかんくんに代表される注射モデルの表皮。人体としてのしなやかさと教育教材として実習に耐えうる強度、この相反する二つの事柄を日々極限まで追究しています。開発プロセスにおいては、対象となる部位に最も適した素材の開発に始まり、試作品の設計、注射針を用いた耐久テストや学校の教材保管状態を想定した紫外線テスト等を経て、数度に渡る改良を繰り返し行います。
しなやかさと耐久性に加え坂本モデルが大切にしていることーそれは最終商品の総合美といえます。たとえば、実習には直接関係のない人形モデルの表情やネーミングも徹底的に検討。豊かな表情を持たせること、親しみのある商品名を付けることで、教材としてではなく実際の患者さんと接する際に必要な気持ちを喚起することが狙いです。坂本モデルは、技術を超えた“患者の気持ちに寄り添う医療人としての心を育む”そんな医療教育の実現を願っています。